排他的サブタイプと共存的サブタイプについて



排他的サブタイプ

その名の通り排他的にサブタイプのいずれか1つに属する
xxxx種類、xxxx区分など1カラムに状態を保たせるケースが多い

部門(部門コード, 部門名, 部門区分)
営業部(営業部門コード, 売り上げ目標)
開発部(開発部門コード, 保有資格)

同一テーブルにまとめるケースも(主にパフォーマンスのため)
部門(部門コード, 部門名, 部門区分,売り上げ目標,保有資格)

あるいは以下(試験ではでてこない?)
営業部(営業部門コード, 部門名, 売り上げ目標)
開発部(開発部門コード, 部門名, 保有資格)


会員/非会員
法人/個人
正社員/パート・アルバイト
など

顧客(顧客ID, 名, 会員区分, 取引回数, 最終取引日)
非会員(人物ID)
会員(会員ID, 年数)
無料会員(会員ID)
有料会員(会員ID, サービス種類, 年会費, 月会費)

製品,部品,

キーワード

・いずれか1つに所属する
・xxxx区分
・xxxx種類



共存的サブタイプ

例えば取引先が場合によって仕入先になったり納品先になったりするケース。
サブタイプが複数持てるようなテーブル構造になる。
スーパータイプにサブタイプごとのフラグのカラムを持つ。サブタイプのテーブルにデータがあるかで判断するケースもあるかも。

取引先(取引先コード,取引先名,仕入先フラグ,納品先フラグ)
仕入先(仕入先コード,買掛金)
納品先(納品先コード,売掛金)

あるいは以下(試験ではでてこない?)
取引先(取引先コード,取引先名)
仕入先(仕入先コード,買掛金)
納品先(納品先コード,売掛金)
※仕入先か納入先かは仕入先、納入先テーブルにデータがあるかで判断する。

仕入先/納品先
部門間を跨ぐ
役職を兼任する
など

キーワード

・xxxxフラグ


例題

平成30 午後II 問2
ERを完成させる問題の一部。

品目(品目コード, 品目名, 製造品目フラグ, 発注品目フラグ, 受注投入品目区分)
受注品目(品目コード, 標準販売価格)
投入品目(品目コード, 契約ランク)
製造品目(品目コード, 出荷先区分)
発注品目(品目コード, 標準仕入単価, 納入リードタイム, 発注済未入荷数量, 発注点数量, 発注ロット数量)

製造品目フラグ, 発注品目フラグは共存、受注投入品目区分は受注品目と投入品目の排他とあたりをつけて
問題文で確証を得るといった手順で回答できる(平成30 午後II 問2では該当する記述が見当たらなかった)

(1) 品目
①品目とは,E社が提供する製品及びサービスのことであリ、品目コードで識別する。品目には,全体設計,ユニット,中間仕掛品,構成部品,すり合せ部品,ソフトウェア,設置・試運転がある。
②品目には,受注品目(得意先から受注する品目),投入品目(製造に必要な 品目),製造品目(自社で製造する品目),発注品目(仕入先に発注する品目) がある。
③製造品目ごとに,どの投入品目が幾つ必要なのかをまとめたものを,品目構成という。
④発注品目ごとに. 仕入先がーつ決まっている。


排他的サブタイプと共存的サブタイプ




スーパタイプとサブタイプで主キーが一致するという特徴がある(列名は変わる可能性がある)
午後問題でよく見かける。午後II問2にほぼ間違いなく出てくる。
ER図を完成させる問題では少し離れたところにつながっていたりするので留意する。